入社を希望する方へ

代表取締役社長安藤 陽一

会社設立への思い

理にかなう

1999年12月、インタープリズムは前社長の青木がプログラマーの精鋭部隊が活躍できる場を構築することを目指して、その歩みを始めました。
私がインタープリズムという会社にかける思いを一言でいうのであれば、それは、「理にかなった会社でありたい。」ということではないかと思います。
「理」とは何かを考えることは、意外と難しいことではないでしょうか。
どんな行動やルールやアクションプランにも、その正当性に対する「理屈」は立てられるでしょうし、言い争いの中に存在する一見矛盾しあった双方の主張であっても、それぞれの立場に立てば、いずれも正当な理屈に基づいて主張をしているケースがほとんどです。
このような経験から「理屈」とは、人の数と同じ数だけ存在するのではないかとさえ感じてしまいます。

ソフトウェアと客観性

プログラムはかなり「理にかなったもの」ではないかと考えています。
コンピュータが0と1を組み合わせたデジタルな世界であるために、プログラムされたシステムから得られる結果とそのプログラムコードの因果関係は、限りなく100%に近く確実なものであり、この点においてプログラムは非常に「理にかなったもの」ということができるのではないかと考えます。しかし、プログラミングを少しできるようになれば、プログラムが正しく動くことは、「自明の理」として、扱うべきであることに気づかされます。
当社がメインに扱っているJava、C#といった高級言語の世界では、その設計手法が高度に抽象化されており、むしろ正しく動くことは当然のこととして理解され、如何にうまく設計するかにプログラマーの真価が問われることになります。
「うまく設計すること」とは、開発工数、開発体制、メンテナンス性、パフォーマンス等さまざまなことを考慮して、「理にかなった」設計をすることであり、こうなるとその複雑性がゆえに唯一絶対的な設計手法が存在するとはいいがたく、やはりエンジニアの世界も、「理」とはエンジニアによって異なるものということになってしまいます。

社員の主体性

できることならば、「理」にかなっているかどうかは自分で決めたいと思っています。
自分がそうであり、インタープリズムという会社にそれを求める以上、当社の社員にも、可能な限り自分の尺度でものを考え仕事に取り組んでもらいたいと考えます。

ビジネスと客観性

数学ほど完備ではないにしろ、ビジネスの世界にもビジネス論理があり、物理や化学ほどではないにしろ、現実的結果からビジネス的法則性を見出すことができます。
ただ、ビジネスの世界とは、人間生活そのものであり、その考慮対象があまりに多岐にわたり、その一つ一つが複雑であるがゆえに、確実な答えが導きにくいだけのことだと考えています。
自分の尺度で考えるとは、決して自分のためだけにものを考えるということではないと思います。ビジネスという複雑系の世界の答えが、唯一に定まらないことを理由に、”客観的”だと自分の尺度で判断して、あくまでも自分が決める”客観的理”に従って判断をしていくことであると考えます。

インタープリズムスピリッツ

仕事とは、社会の一翼を担うことであり、財務諸表をはじめとする、数字による評価は、あいまいさを排除することができない人の評価の中にあって、現実、もしくは、客観性という道を誤らないためのひとつの道しるべとなってくれるのではないかと思います。
社会の規範を守り、社会から求められる何かを、誠意をもってこなしていくことができたなら、あとは、間違えることもあることを覚悟して、自分達の信じることを実践し、失敗から何かを学び、成長していくことができたなら、未来に向かって新しい一歩が踏み出せるのではないかと信じています。

採用基準

当社では以下の採用基準に基づいて採用・不採用の判定を行っております。

論理的思考力、抽象的思考力

論理的思考力、抽象的思考力は、優秀なプログラマになるために、必要不可欠な能力であると考えています。当社にエンジニアとして入社を希望されるかたは、この能力を筆記試験、面接試験を通して説得力のある形でアピールすることが求められます。
大学もしくは大学院レベルの数学、物理、その他の理工系学問を習得されている場合はこれらの能力を持ち合わせている一つの証拠として高く評価することが多いです。
しかし、当社の中でも最も優秀なプログラマの中に、高卒、大学中退、または文系の学歴でありがなら、高い思考力、深い知識、豊富な経験により理工系の高学歴を持つエンジニアをしのぐ実績を上げるものがいるのも事実です。
逆に理工系の入学難度の高い大学もしくは大学院の学位を持っていても、エンジニアとして十分な成果が出せない場合も少なくありません。
従って、理工系、高学歴であることは、採用の確率を相対的に高めるといえますが、同時に、採用のための必要条件でも十分条件でもありません。

コミュニケーション能力

面接試験の中でこの能力を評価します。「論理的思考力、抽象的思考力」ほどの高い比重でこの能力を評価することはありませんが、ほぼすべての開発プロジェクトは複数人での共同作業であるため、他のエンジニアと作業を円滑に行うために最低限必要となるコミュニケーションスキルをもっている必要があります。

その他の総合能力

面接試験の中でこの能力を評価します。当社のエンジニアとして、長きにわたって活躍することができるかどうかを総合的に判断します。そのすべての属性を列挙することはできませんが、一例をあげれば、責任感、向上心、社会性、協調性等がその代表的属性となります。
言うまでもありませんが、人種、宗教、国籍、性別、出身、その他エンジニアとして仕事をする上で無関係な属性を採用の判断材料にすることは一切ありません。

プログラミング経験について

プログラミング経験については、必ずしも必要としていません。
多くの場合、大学の一般教養課程で習う程度のプログラミングの知識は、業務を開始して数週間で補えることがほとんどです。
従って、この経験の有無は、採用・不採用の判定をするにあたり、ほとんど考慮されることはありません。
大学の専門課程以降において情報工学、ソフトウェア工学等、専門の教育をうけ知識を身につけている場合は、より高い評価をすることになりますが、それでもこの評価が採用の最も大きな決定要因になることはありません。
一方、趣味またはコンピュータのサークルまたはアルバイト等により相当な時間のプログラミングの経験がある場合は、実績によりエンジニアとしての適正の多くを示すことができているという点で、かなり有利であることは間違いありません。
数学や物理をはじめとする理工系科学分野の思考方法はプログラミングの思考方法と類似する部分が少なくないため、例えプログラミングの経験がなくてもこれらの科学の勉強を通してプログラミングにより得られる能力と同等の能力を身につけられる場合が多いと考えています。
従って、エンジニアになるための潜在的な適正という点ではプログラミングの実績がある人と同等な評価が可能です。
しかし、理論値と実績値には違いが発生することもあり得ることですので、仮に理工系科学分野の学習により、プログラミングに必要となる能力を十二分に鍛えられている場合においても、もしプログラミングの経験がないか、もしくはほとんどない場合には、ソフトウェアの会社に就職するにあたり、プログラミングおよびコンピュータの勉強を開始することで、エンジニアとしての適正を自ら判断することは、大変意義の大きいことだと考えています。
以上が当社の採用に関する考え方の概要となります。
採用試験は当社が入社希望者を評価する場であると同時に入社希望者が当社を評価するための場であるとも考えています。
上記の採用ポリシーを通じて、当社の考え方の一端に触れ当社を評価する材料に使ってもらえれば幸いであると考えております。

職場の多様性

企業と多様性

当社では、採用を含め企業としての人的体制を検討する際、担当職務を遂行する能力を有しているか否かを判断の大原則としております。
この判断をするにあたって、人種、宗教、国籍、性別、出身等、担当職務を遂行することに無関係な属性が考慮されることはありません。
職務遂行能力を有している人材であることを前提として、その上で多様なバックグラウンドを有する人材が職場環境にいるということは、外的環境変化に対する耐性を持つ企業につながると考えています。
また、多様な人材との出会いや共同作業には、人生の中で膨大な時間を費やす職場環境を、より充実感を感じることのできる空間にする効果が期待できると思っています。
さまざまな多様性について、論じることは可能ですが、本稿ではより身近な課題として、特に性別について論じてみたいと思います。

企業と性別

言うまでもないことですが、男女の間には、共通する部分と異なる部分があります。異なる部分を無視して、画一的な体制しか取れないとなると、パフォーマンスを最大化することはできません。
逆に共通する部分に対して正当な理由なく異なる扱いをしてしまうと、それは差別につながる恐れがあります。
企業としてジェンダーにどのように向き合うかというのは、簡単な課題ではありません。
しかし、人類の男女比が概ね1対1で、互いに協力しあわなければならない関係である以上、この課題には、明確な考え方の基に、きちんと向き合っていかなければならないと考えています。

大脳の差異についての考察

ソフトウェア・エンジニアリングの世界は圧倒的に男性が多い職場となっています。
この事実が、大脳生理学に基づく必然であるならば、この事実を当社の採用・人事計画における前提として受け入れなければならないと思いますが、当社はそうは考えていません。
女性の脳と男性の脳の医学的、生物学的な差異については、今なお研究中の議題であり、科学的に解明されていないことが多い領域だと思っています。
男女の脳の違いを主張する学説(https://www.lec-jp.com/h-bunka/item/v252/pdf/200506_14.pdf)も存在しますが、その場合であっても、”違い”は”差異”であり”優劣”ではありません。
私の経験則からも、男女による思考力の優劣を意識させられたことはありません。
男女の脳に差異がないか、もしくはあったとしてもそれが単なる違いであって少なくともソフトウェア開発能力という側面での優劣はないという前提に立った時、企業の競争力の源泉ともいうべき社員がどちらか片方の性別だけに偏るのは、企業にとって最適な状態とは考えられません。
なぜなら、男女の脳の生物学的差異の有無にかかわらず、文化的影響による行動パターンの違い(優劣ではなく差異)が発生するすることは十分考えられることであり、どちらかの性別に偏ることによって、もう片方の性別がもつ特異な性質が欠落すると、企業としての総合的な生命力のようなものが相対的に低下すると考えられるからです。

身体的差異についての考察

男性、女性の間に身体的違いがあることは、万人に受け入れられている事実だと思います。
しかし、ソフトウェア開発の仕事は、高度な頭脳労働です。
最も重要なのは、思考力、すなわち、論理的、抽象的に深く考える力であり、開発工程において、男女の身体的な違いが、優位に活用されるプロセスは存在しません。
この事実は、ソフトウェア開発現場の男女比率の偏りを男女の身体的違いによって正当化する考えを否定しています。

出産と育児

将来子供を持ちたいと考える男女にとって、出産および育児と仕事の関係についての会社の方針は関心の高いことがらだと思います。
当社としては、性別に関わらず、社員が子供をもつという選択肢を、仕事上の制約を考えずに、自分の価値観や人生設計のみによって、安心して自由に選択できるような環境を作らなければならないと考えています。
女性も男性も、結婚してもしなくても、子供を持つ場合も持たない場合も、安心して就業し続けられる環境を整えることを重要な経営課題と捉え、行動しています。
当社は男性比率が多い職場になっていますが、子供ができたときには、積極的に男女ともに育休を取ることを奨励し、復帰についても、在宅勤務等、可能な限りプライベートと仕事を両立できる環境を整えるようにしています。
また、現状では、男性が多い職場になっているため、特に男性的な言動により女性に圧力をかけていないか等、ハラスメントがない職場環境であるということを収益以上に重要なことと位置づけるようにしています。

勤務の充実と多様性

これまで、ソフトウェア会社としての当社の男女比率に関する考え方を論理展開してきましたが、もう一つ、率直な、そして少々個人的、直感的な思いとして、単純に、男女比率がより対等である方が、職場が楽しくなるのではという思いがあります。
男女により能力に違いがないとしても、育ってきた環境の違いにより、それぞれ特有の習慣は存在するはずあり、それは考え方の違いにもつながるものだと考えます。
さまざまな文化や考え方に触れ合うこと自体が人にとって刺激となるはずであり、自分自身の考えを磨くきっかけとなるという意味で有益でもありますが、同時に、その刺激自体を多いに楽しむことができると考えています。
多様な価値観は男女によってのみもたらされるものではありませんが、男女が多様性をもたらす1つの属性であることもまた事実だと考えます。
仕事を無味乾燥な生産活動ではなく、有機的なコミュニケーションを伴う共同作業と捉えた場合、多様な価値観を受け入れて、違いを認め合いながら、互いに協調・調和して仕事を進めていく方がより充実感のある勤務時間になると考えています。
この考え方は、”生活の糧を得るためだけでなく、その場を楽しむということを忘れてはならない”という当社の価値基準に基づく考え方となっています。

集団と個

属性で集団をグループ分けしたときに、特性や傾向が現れることは珍しいことではありません。
そして、その集団の中の個に着目したときに、個が集団と同じ特性や傾向を有する確率が高くなることは統計学的に説明することができます。
この事実を踏まえなお気をつけなければいけないことは、個を集団の特性や傾向から評価せずに、あくまでも個のみを評価するということだと考えています。
企業をマクロ的な視点でみたときに、前述のとおり結果的に男女のバランスが取れている状態になっていてほしいという願望はありますが、当社のビジネスに直接的に求められる能力に性別が無関係である以上、採用においても社内における制度や規範においても、マクロ的に望むべく結果を個々の応募者もしくは社員に求めることがあってはならないと考えています。
ソフトウェアビジネスに求められる能力に性別は無関係であるという考えが、個の能力を偏見なく正当に評価していくことで、結果的に、そして必然的に証明できればと思っています。

数理科学とソフトウェア

当社では、特に数学や物理といった純粋自然科学に強い興味をもっている、もしくはこれらの分野で高い能力を発揮できる可能性をもつ方を募集しています。

我々が日々取り組んでいるソフトウェア開発業務は極めて論理的であり、高い抽象的思考が必要とされます。
原理的には1と0の論理演算の組み合わせでしかないコンピュータおよびその上で動くソフトウェアは、その単純演算を膨大に組み合わせることで、極めて複雑な計算や処理を可能にさせ、今では、現代社会のあらゆる領域で欠くことのできない存在となっており、その重要性と領域は拡大し続けています。

かつて、人が行っていた単純作業はコンピュータソフトによって置き換えられ、残された相対的に複雑な処理を解決するソフトウェアを開発することが我々ソフトウェアエンジニアには求められます。
これは再帰的なプロセスであり、ソフトウェアエンジニアに求められる課題はますます複雑になっていくことを意味しています。このプロセスはコンピュータ創世記から現代に至るまで続いており、原理的にはソフトウェアを作り出すことのできるソフトウェアが出現するまで続くと予想することができます。そしてその出現の見通しは立っていないのが現実です。

このように日々進化し巨大化、複雑化の一途をたどるソフトウェア開発を可能にする能力と数学や物理に現れる定理や法則を理解する能力には強い相関関係があると感じています。
単純な公理から小さな定理を積み上げることで大きな定理を導くプロセスは小さなコードを積み上げることで大きなシステムを構築するプロセスに近いものが有りますし、新しい数学的概念や物理現象を理解、把握する力は巨大で複雑なコンピュータシステムを構築するために導入される様々なソフトウェア工学的なパラダイムを理解する能力と通じるものがあると考えています。

当社が取り組むソフトウェア開発業務において、特に理系大学および大学院で学習する知識や数式等の知識を直接的に扱う機会は多くはありませんが、そこで培われる思考パターンは日々の業務の中で遺憾無く発揮され、またこのような思想を持ちながらソフトウェア開発に臨むことで、クオリティの高いシステムを継続的にクライアントに提供することを可能にし、結果として多くのクライアントから高い信頼を勝ち得てきていると自負しています。

当社は、あくまでも営利企業であり、自然の真理を追求する大学や研究機関と、目的や方向性が違うことは否めませんが、ソフトウェアにより人間社会、および、生活を(広い意味で)効率化するという目的のために、大学や研究機関が持っているような真理を軸として、自由で合理的かつ創造的でアカデミックといえるような会社文化を育んでいきたいと考えています。

この会社文化を育むために、高度な数学および物理にシンパシーを感じることができる学生を当社は求めています。

意思決定ポリシー

原則的に、当社で行われる業務的活動に関する全ての意思決定は論理的に説明がつく形で行われるべきだと考えています。
なぜ、論理性を重視するかといえば、まず第一に経済現象を主観的、感覚的にとらえるより、客観的、論理的にとらえることで、より優位にビジネスという名の競争を進められると信じているからです。
また、論理性を重視することで価値観の違う仲間同士が、少しでも相対的に高い納得感をもって業務に打ち込むことができるということも論理性を重視する理由の一つとなっています。
どのような価値基準でどのような目的のために意思決定をするかによって、そこに構築される論理は違ってくるかと思います。月並みではありますが、当社の価値基準は、その行動が 1.社会に貢献するか 2.従業員のよりよい業務体験に貢献するか 3.収益に貢献するか にあります。 大きく分類するとこれら3つの価値基準となりますが、これらをバランスよく考えて、論理的に説明のつく形で意思決定はなされなければいけません。
原則的には、そこに役職の上下についての考慮を取り入れる余地はありません。
たとえ上役であっても、上記価値基準に照らし合わせた結果、自分の意見を上回る意見が部下から出されたならば、それが自分の意に反した意見であっても、勇気をもって、その決断に従うことがより優れた判断であると考えています。
しかしながら、この"論理性"の判定方法から曖昧さを完全に排除することは難しく、この方法だけで常に関係者全員が賛同できる意思決定を実現することは(今のところ)非現実的であると考えています。
したがって、最終的には、役職を優先するか、もしくは多数決等、即決性があり、曖昧さのない決定方法を導入せざるを得なく、当社も例にもれずそのような意思決定を最終的には採用しています。
論理的意思決定をうたいながら、結局は、役職もしくは多数決によって(時には、論理性を軽視する形で)、意思決定が可能な仕組みを採用するのは、論理的意思決定の存在意義を疑われかねません。
それでもやはり論理的意思決定の重要性を訴え続けることで、社内には論理性を重視する雰囲気もしくは文化が育まれ非論理的な意思決定は社内でその勢力を失う傾向が生まれます。
この論理性の判定は各々の従業員が心の中で行い、その論理的判定の積み重ねによって当社の論理性が形成されます。従って、論理的思考力の(相対的に)高い従業員を採用しなければならないのは自明といえます。

1.社会に貢献するか

いろいろな形での社会への貢献の仕方がありますが、当社は、人々の生産性をコンピュータの力を使って高めることで社会に貢献したいと考えています。この場合の"生産性"という言葉は、ひとつの比喩であり、もっとも近い言葉では"効率"と置き換えることができます。
例えば、学生にとっての生産性とは、学力向上の度合いを意図しており流通業者にとっての生産性とは、速く安く正確にものを運ぶことであり、一般的なビジネスマンにとっての生産性とは、仕事の効率化であり、何か物理的な製品を作り出す工場にとっての生産性とは、その製品の品質と適切な生産量のことを意味します。

2.従業員のよりよい業務体験に貢献するか

月曜日から金曜日まで、1日の3分の1、起きている時間の2分の1の時間を過ごす場が、単に社会への貢献や個人もしくは会社の収入のためだけに存在し、いっさいの心の充実を求めず、ただ耐え忍ぶだけの場であってはならないと考えています。時には、少々の収益や社会貢献の度合いを削ってでも、この価値観を優先しなければならない場合もありえるという価値観を持っています。

3.収益に貢献するか

これは、継続的に上記価値基準の1.2.を実現させるための手段として、必要不可欠な価値基準となります。ここでいう収益とは、会社の売上、利益および従業員の給与を意味しており、いずれにしても、これらの数値の最大化を目指すことは、継続的な1.(社会への貢献)、2.(従業員のよりよい業務体験への貢献)の実現に必要なものであることにかわりはありません。
また収益は、社会からのニーズにどの程度答えたかを測る指標としての役割もあります。この意味において、会社ないし従業員が単に自己満足に終わらずに、一般社会からの客観的な評価を認知するためにも収益を価値基準にすることは重要な意味を持ちます。

ビジネスモデル

ビジネスフィールド

当社のビジネスモデルをもっとも抽象的に語るとすれば、それは「ソフトウェア」という一言に集約することができます。この言葉で意味するのは、知恵と努力によってビジネスという名のフィールドで勝負したいという思いです。近代における物理的製品の飛躍的な生産性の向上および情報革命により近代国家の多くの人々が世界中の情報にアクセスする手段を得て、中世の時代までは一部の人に限られていた生産手段と生産方法論をより多くの一般市民が保持できるようになりました。
当社にとっての生産手段とは、コンピュータとインターネットであり、生産方法論とは、従業員の論理的思考力およびコンピュータとインターネットを通して得られる情報です。Microsoft、Yahoo、Googleが0から巨大企業に上り詰めることで証明されたように、知恵と努力で勝負できる世界がソフトウェアの世界であり、我々の主戦場はこのフィールドに限定されます。

SIとパッケージソフト

具体的にいえは、我々のビジネスモデルはシステムインテグレーションとパッケージソフトウェアの開発です。
わかりやすい言葉に言い換えると、それぞれ「請負のシステム開発」と「自社サービス開発」となります。
前者においては主にシステムを開発したい顧客企業に対して当社の技術力を提供します。後者においては自社で開発したいシステムを自らの技術によって実装し、一般ユーザに対してサービスを提供します。
現在売上のほとんどを前者が占めており、後者の売上割合を増やすことに力を入れていますが、後者の割合が増えた後もこの2つのビジネスモデルを両立させた形でビジネスを進めていく予定です。
両者にはそれぞれ、メリットとデメリットがあり、そのうちの多くは互いに相互補完の関係にあると考えているからです。

実装について

我々が最も力を発揮できる領域は、システム設計および実装です。
幅広いIT知識と経験と思考力により、難度の高いアーキテクチャ設計およびその実装を幾度となく経験してきているため、この分野における技術レベルは業界トップレベルにあると自負しております。CPUがチップの大きさを小さくして、消費電力を落としながらも、トランジスタの集積度を上げ、性能を飛躍的に向上させ続けているように、我々もエンジニアの集団として、無駄な労働時間を抑えながら、競合他社を圧倒できるような、システム開発の生産性と品質の向上を実現させていくことを常に心がけています。
当社は1行のコードにこだわりを持っています。ソースコードは手段であり、目的はそれが実行されたときの結果であることは、言うに及びませんが、場合によっては美しいといえるほど洗練されたソースコードは品質にすぐれ、またこのようなコードを実装できるエンジニアの生産性は、そうでないエンジニアに比べ圧倒的に高いことを経験的に知っています。
当社は当社におけるビジネス活動全体において、洗練されたプロセスでの実務を心がけています。

論理的思考力と改善力

当社の強みは論理的に思考し意思決定をする論理的思考力、現実を客観的に認め、常に改善していこうとする改善力にあると考えています。
上記のビジネスモデルにこれらの要素が伴うことで、初めて当社の存在価値は生まれ、ソフトウェア企業としての業務をなりたたせ、成功に導いてくれると考えます。

最終目標

当社の夢は、ソフトウェアの技術により、人々を無駄な作業から解放し、より充実した生活を送るためのサポートをすることにあります。さまざまな経済活動や社会基盤によって、人々の充実した生活が支えられていることはいうまでもない事実であり、システムインテグレーションとパッケージソフトウェアが担う役割はその一部でしかありませんが、我々が最も能力を発揮できるこの分野において、切磋琢磨を続けることで、それが実現できると信じています。

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